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一級建築士 匠の視点 ブログ

2024.06.23更新

1軒の家を掘りさげてみよう。②パティオ(中庭のある暮らし)

中庭 回遊ルート

家とは、生活を本気で楽しむために必要なもの。そして、憧れの生活を実現しているお客様がいます。

今回は、西洋風の中庭、パティオについてご紹介します。

要塞のような堅牢な外観から、クラシックデザインの黒い両開きの玄関扉を開けると、正面のガラス越しにつながる中庭が現れます。

 

「中庭」と聞くと少し和風なイメージを持つかもしれません。土があり、植栽がある。しかし、ここでは中庭ではなく「パティオ」です。

訪れたとき、そとん壁の壁面にはバラが咲き誇り、欧風の噴水があり、タイル張りのテラスはまさにパティオと呼ぶにふさわしいものでした。

このパティオは1階の屋内床と同レベルで、屋外でも段差がなく、リビングと一体化して感じられます。

壁に蔓うバラからはバラジャムを作っています。当然ですが、無農薬での栽培です。パッケージもオリジナルでデザインするほど多才な方です。こういう暮らしをしたいという人は絶対にいるはずです。バラの品種も「ピエール・ド・ロンサール」という、この地域では珍しい品種にこだわっています。訪問日の翌日は、バラ品評会の表彰式に出席されていたそうです。

パティオの良さは、安全性と外部から遮断された屋外空間の安堵感にあります。場所は電車のターミナル付近で、常に騒音がしています。都会的な喧噪を感じる場所です。その光景を見ながら騒音を聞いていると特に何も感じませんが、情景が見えずに遠くから電車の喧噪が聞こえると、不思議と臨場感のような、なんともいえない騒音の良さも感じられます。

 

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