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一級建築士 匠の視点 ブログ

2024.03.23更新

大理石テーブル修理・畳小上がりは広いほうが良い。

先日、大理石のテーブルが不慮の事故で破損するという出来事がありました。お子様が、重いウォルナットの座卓を押し車のように畳を滑らせ、激しく大理石テーブルに衝突させてしまったのです。

このテーブルは、オリジナルデザインのアイランドキッチンの延長として設けられており、チェアや畳コーナーからも気軽に使用できる優れもの。連結すれば5メートルもの長さを誇るカウンターが完成し、その便利さは生活を豊かにしてくれます。

事故の衝撃で大理石の天板は無事でしたが、側面には亀裂が入り、少し内側へ曲がってしまっていました。しかし、幸いなことに、使用していたエンペドラダーク大理石は独特の石目が修理跡を目立たなくしてくれるため、修理後も美しさを保てる見込みです。火災保険での修理が可能ということもあり助かりました。

訪問して改めて感じたのは、畳コーナーの存在感。広々とした畳の上では、ふっと身体が解き放たれるようなくつろぎを感じることができます。私は、このような畳コーナーをリビングの一部として大胆に取り入れることをおすすめします。なぜなら、少し高く設定された床面が生む空間は、座っている人々を自然と同じ目線に導き、寛ぎの時間をより豊かにしてくれるからです。畳上で遊ぶ、お子様との目線もバッチリ合います。

実際に、大きさのある小上がりコーナーを設けると、そこはただの空間ではなく、家族が集う場となります。例えば、ローソファーを置けば、まるでクッションに囲まれたような心地よさを楽しめます。小さな畳コーナーの役割とは全く違ってきます。

また、この家庭では、洗面所に新たなスイッチの追加もご要望されました。トイレの手洗いとして計画されたこの洗面所は、夜間にはオレンジ色の陶器が調光された薄っすら灯りで鈍く光り、常夜灯の役割を果たす設計の狙いでした。なので洗面にはスイッチは不要として、調光スイッチを壁裏の離れた廊下に設置しておりました。

しかし、日々の生活の中で、より利便性を求める声が上がり、洗面所に直接スイッチを設置して、常夜灯ではなく、その場で入り切りすることに。
黒い和紙壁に天井から配線が落とさせるか、調査の結果、壁の中には防音必要箇所でなかったため空洞であったので、配線の追加が可能であることがわかりました。
お住まいになられてからの、小さな更新は必須です。遠慮せず、どんどん小さなご要望も、お受けしたします。

天井両側の壁の入隅はRがとられT、鏡裏間接照明と黒縁ダウンライトで、きっちり設えられた洗面所。

 

いつもハッとする美しい玄関床の間には、お雛様が飾られておりました。ちなみに床の間の横のスリット部分は、床の間同素材で仕上げた引戸になっております。

石貼りのシックな雰囲気の、長いギャラリー壁面には、お子様の作品アートも掛けられており、潤いのある生活が見て取れ、設計者として狙い通り嬉しい限りです。

 

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