2024.06.13更新
1軒の家を掘りさげてみよう。①車寄せのある暮らし。
①奇跡!車寄せがある家の暮らし
設計者が様々な工夫を凝らす例は数多くありますが、今回のように車寄せを設けたケースは非常に稀ではないでしょうか。
車寄せというと、一般的には立派なホテルやゴルフ場の施設で、来客が車から乗り降りするために設置されているものを思い浮かべるでしょう。住宅に車寄せがあるというのは、非常に広大な敷地を持つ邸宅を連想させます。
今回の課題は、55坪の鋭角な三角敷地をどのように活かすかという点でした。鋭角のコーナーは利用価値が低く、駐車スペースの余りとしてしか使われないことが多いのです。
しかし、それではこの特殊な形状の敷地を生かし切ることができません。この鋭角三角敷地は、幅7mの一方通行の道路と幅4mの道路に挟まれています。そこで閃いたのが、三角の中腹部分を車寄せとして利用し、一方の道路から入り、もう一方の道路へ出られるようにする計画です。これにより、駐車の際にバックする必要がなくなりました。
写真をご覧いただければわかるように、両側に開口部があります。これが車の駐車長さと回転半径を考慮した最小限のスペースで、車寄せを実現しました。
完成してみると、非常に面白い設計となりました。駐車にバックが不要で、荷物の出し入れも家側と鋭角の角の倉庫側の両側から行うことができる、非常に優れた設計です。
建物は、ほぼ要塞と言ってもよいくらいに窓が少なく、堅牢な外観をしています。場所も近隣商業地区で人通りが多いため、この要塞のようなデザインがちょうど良いのです。採光は中庭の大窓とトップライト、北側の高窓から十分に取り入れており、明るさも十分です。
今週日曜日、6月16日は、私が、神河町の2つの物件見学をご案内したします。
1つは、雄大なリゾートような家。特別な背景の敷地にたつ、床下エアコン、大きなテラス窓を持つ開放的な家です。
2つめは、4世代にわたる大きな家のリノベーション、断熱改修、床暖房、工夫を凝らしたリノベーションをご覧いただけます。
ぜひ、気軽にお申し込みください。
https://adhouse-test.designwork.jp/news/6-16-sun-limited-to-one-group-view-a-one-story-house-with-a-resort-feel