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一級建築士 匠の視点 ブログ

2021.03.21更新

伝統技術からのインスピレーション

古くから残っているということは、なにか残っていくだけの理由があるのでしょう。

力強い構造にあこがれます。木造をやっていますが、いつになっても過去に追いつくことは難しい。金銭的だけで既に対処できるものではありませんが。

同じ建築であっても、住宅と伝統的な建物は別物扱いでしか表わせない。骨太の伝統建築は、柱と梁だけで耐力壁がありません、柱を石に置くだけで、500年とかザラに保っている凄さ。当たり前にすごすぎて普段感動することはないのですが。

AD HOUSEは、耐震等級3を標準にしていますが、3.5寸4寸柱で計画すると、外壁面は、開口部以外ほぼ耐力壁になります。もっと太い材が流通すれば、耐力壁も無しでスッキリとした構造で建てられるのに、と思いもします。

 

伝統的な建物の力強さをみてください。

 

大地震など全く関係なしの、強そうな構造ですね。

 

こういった、伝統的なものからしか大胆なインスピレーションは得られない、

ちなみに、今建築中の平屋の家のトラス梁は、20年くらい前にみた寺院の大虹梁をヒントに考案してみたのですが、空間がシンプルに力強く感じます。こういった伝統的なものと先端デザインを取り入れたものがAD HOUSEらしさなのでしょうか。

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