2024.02.16更新
樹脂デッキの行末を紹介、無惨。汚い?
樹脂デッキ材は、その耐久性、メンテナンスのしやすさ、そして美観により、外構や庭のデッキ材料として人気があります。
ともてはやされており、巷でよく見かけます。
1. 樹脂デッキ素材の種類
樹脂デッキ材には大きく分けて2種類があります。
純樹脂(全樹脂)デッキ材:ポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂のみで作られています。
木樹脂複合材:木粉と樹脂を混合して作られ、木材のような質感を持ちながら樹脂の耐久性を兼ね備えています。
2. 物理的特性
耐久性:樹脂デッキ材は、水や湿気、腐食、カビ、害虫の影響を受けにくいため、木材に比べて耐久性が高いです。
メンテナンス:樹脂製のため、塗装や防腐処理の必要がなく、定期的な洗浄以外にほとんどメンテナンスが不要です。
色あせ:紫外線(UV)による影響を受けにくい加工が施されているものもありますが、長期間の露出により色あせすることがあります。
熱膨張:温度変化による熱膨張や収縮を起こしやすいので、設置時にはこれを考慮する必要があります。
とあるのですが、、
とある神戸市のメイン通り、
このステンレスパンチングメタルだらけのデッキ木口。おそらく樹脂デッキが欠けて危なくならないようにとの配慮でしょうが、
樹脂デッキ最大の欠点は木口面、穴があいているのでプラスチックのキャップをする。これが最高にみすぼらしいのです。
ステンレスが目立ち過ぎて、うーん美しくない、しかもデッキが汚い、木目をほどこした樹脂に汚れが、色もあせてます。
よくみると反りまくってます。といいますかステンレスのパンチングメタル特注加工費が高いはずで真似はできません。
7年くらいだと思いますが、プラ感が際立ってますね。こういう建材品の劣化は目を覆う程醜い。
我が社にある、デッキ材をあつめてみました。
右上が樹脂デッキ材、穴があいているので、木口はプラスチックのキャップしかありません。
木材の方は左から耐久性のある樹種にならべてます。
左のほうは、白木がアコヤ、イペ、ジャラ、ウリン、針葉樹のカリフォニアレッドウッド、船の甲板チーク、ちょっと弱いがレッドシダー
できれば、木材でデッキは仕上げたい。確かに色は変わりますが、汚い劣化には見えない。
白木のアコヤに至っては、木材としての劣化がほぼ無いのと寸法安定が抜群です。木材をアセチル化することで、木の手触りながら物性は木ではない感じ。本当はコレをいつも使いたいが価格もそれなり。最近駅なのでもよく使われてます。
イペやジャラは水に沈むほど硬質で確かに強そう、重いです。昔からある高耐久材。
真ん中はカリフォルニアレッドウッド、針葉樹でありながら高耐久はコレのみ。レッドシダーと間違わないように。
チークは、船の甲板で使われ60ミリをつかって、砂と椰子の実で擦ってメンテし、50年で40ミリなったと聞いたことがある、よい材料。家では60ミリ厚はとても無理ですが。
余談ですが、昨年池袋のホテルの屋上樹脂デッキが全焼したようで動画にもあがってます。お客様がバーベキューをしている時に、火の粉がデッキに落ちて消せなくて、それが瞬く間に広がったという恐ろしい話を聞きましたので、樹脂デッキを選んでBBQする方は注意を。木材なら火の粉が落ちたろころで、分厚い木材がすぐに燃え広がることはないと思われます。樹脂デッキが中空だからか、原因は知りませんが。