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一級建築士 匠の視点 ブログ

2020.07.21更新

床材の選び方②蓄熱床暖房の床

今回は蓄熱床暖房の物件をベースに床をセレクトしてみましょう。

 

AD HOUSEでは、蓄熱床暖房をする物件では、

床材として、石やタイルを積極的におすすめしています。石やタイルの表面体感温度は、冬は、木の床より暖かく、夏は、木の床よりひんやり気持ちがいいからです。たとえばこんな例が、犬を蓄熱床暖房の家で飼うと、年中、木の床より石の床に居るそうです。犬にとっても冬温かい、夏涼しいのは快適に感じるからでしょうか。温暖な気候の南イタリアでは、ホテルの客室も床がタイル貼りってことが多いのもうなずけます。

大理石マヨルカ本磨きの床は高級感があって気持ち良い!

大理石でも、こちらはトラバーチン、凹凸があり柔かく感じる。とてもよい。

 

タイルには3つの種類があります。水を弾くものはとても固く感じ、テラコッタのような吸水性があるものは柔かく感じます。夏場に素足にテラコッタは最高に気持ち良いと感じる素材だと思います。

60センチ角の磁器タイル(固い)はった例、右はチーク木の床。

タイルの中ではもっとも柔らかいテラコッタを貼ったキッチン床。素足がホント気持ちいい。かつ水濡れOKで、脱衣室でも吸水性があるので滑りにくい。

 

蓄熱床暖房では、この他コンクート(モルタル)インテリア的にもモダンになり、よい感じになります。蓄熱床暖房の固い床は、温かいけれど、いざ寝転がるとなると骨があたって痛い、その場合は、一部柔らかい床材と組み合わせして寝転がる場所をつくるとよいでしょう。または、インテリアとしてもかっこいい厚みのあるラグや、毛皮などともマッチします。なんといってもグレー系のシックな床がベースなので、柔らかいラグなどは、かっこよさが期待できますね。

シックなインテリアならコレですね。観葉植物等グリーンが似合います。

 

次回は、木の床やその他を紹介します。

 

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