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一級建築士 匠の視点 ブログ

2024.06.30更新

1軒の家を掘りさげてみよう。③回遊プランはいい家にしかならない。

回遊型プランは「いい家」だと聞いたことがあると思います。文字通り、家の中をくるっと一周できる間取りプランのことを指します。

では、なぜ「いい家」になるのでしょうか?

単純に、家なのに楽しいと感じるからです。子供を放つと、その魅力がよく分かります。

とにかく大きな家に感じます。回遊距離が長ければ長いほど、家が大きく感じられます。二通りの行き方があるというのは、心のゆとりを感じさせます。

個人的には、人の無意識レベルで左回りがリラックスできてノンストレスになるのではと思います。家の中を歩くという行為が楽しく、直線廊下の家とは比較になりません。

この家の中を回遊すると、以下のルートになります。

● 玄関を開けてスタート。 まずは、ドーンと中庭。前回のブログで紹介した通り、光が飛び込み開放感があります。 回遊ルートの紹介.

● 大理石ビアンコカララのホールを左に行くとクローク、右に行くと音楽ホールがあります。音楽ホールは吹き抜けで、音の響きのため多角形構造になっており、見え方が不思議な感じです。玄関からは格子内窓を通して楽器が少し見えます。将来、音楽教室を開く際には、玄関ホールが閉塞感なく、中が少し見えることで安心感を持たせるために窓を設置しています。

● さらに進むと、中庭に面したリビング。ソファの正面が中庭となっており、最高の抜け感で癒されます。

 

● 奥には2階への階段があり、その上は2階ホールで吹き抜けで繋がっており、トップライトからの光で明るい空間になっています。一部ダイニングテーブルが見えてきます。

● 左に曲がると、4mのキッチンダイニングテーブル。こちらもオリジナルです。4mという長さがあると立派に見え、8人が座ることができます。天板はエンペラドールダーク大理石、足元は輸入クロスのテシード、壁はスペイン漆喰です。テーブル中央にはお客様から支給されたペンダントライトを吊り、シャンデリアのように使っています。明るさが欲しい時は、ペンダントの間にダウンライトを仕込んでいます。

● 中庭の見え方はFIXガラスに限ります。また、中庭のテラス床が1階床と同じ高さなので、気軽に出られる感覚が心地よいです。 テーブル正面はTV壁になっています。 正面右の戸はパントリー、左の戸は洗面洗濯室になっています。

 

今回はここまでとし、回遊の残り半分は次回とします。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 

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